トットちゃんから考える子ども時代の大切さ②

恵まれた幼稚園時代を過ごすことができたふう太とぽよちゃん。

通っていた幼稚園では、先生が書いてくれる特別なノートがありました。

仮に『お楽しみノート』としておきます😊

お楽しみノートは、担任の先生が週に1度、その子の一番輝いていたエピソードや、
可愛かったり笑っちゃったりしたエピソードなどを書いて保護者に渡してくれるものでした。

保護者は先生の書いてくれたページの裏に「読みました」という印のサインや書きたければコメントなどを書いて、先生に戻します。
そういうやりとりのノートでした。

さて一見ただの保育記録ノートのようですが、いったいなぜ特別なのか?

それは、このノートの本当の目的が、親への保育記録ではなく、将来成長した子ども本人に読んでもらうことだからです。

ノートには園長先生からのメッセージが印刷されています。

こんなメッセージです。

大きくなって字が読めるようになったら読んでね。

さびしいときや、つらいとき、読んでね。

あなたをこんなに愛してくれて、
今もあなたを思ってくれている人がいることを忘れないで。

これを読んで勇気を出して、
あなたの人生を歩んでいってね。

いつまでもあなたの幸せを祈っています。

初めてこのノートに込められた思いを知ったときは、ものすごく胸を打たれました。


実際にグレかけた卒園生が、自分のお楽しみノートを読んで3日で立ち直った例もあったのだとか。

そしてほげ子は

ほげ子
ほげ子

私も書こう!!

と決めました。

先生が書いてくれたページの裏に、サインではなく、ふう太やぽよちゃんの楽しいエピソードを卒園まで書き続けて、いつかプレゼントしようと。

子育てしていると、毎日のように何かしら面白いエピソードが生まれます。

本当はそれを育児日記に書き留めておきたくて、ふう太が赤ちゃんの頃から何度も書こうとしたのです。

が、子育ての日々は思った以上にハードで、結局は挫折しました。


でも、せっかくお楽しみノートなんて素敵なものがあるのだから、子どもが幼稚園に通っている間だけ、1週間に1ページだけ頑張ろう!

そう決意しました。

ふう太の入園からぽよちゃんの卒園まで6年間、
ノートには笑えるネタを、イラスト入りでたくさん書きました。

私が書いていると、ふう太もぽよちゃんもノートをのぞきこんで、嬉しそうにしていたものでした。

何気ない毎日の楽しかった思い出でうめつくされたお楽しみノートは、いまでは私の宝物です。
(プレゼントするのは、もうちょい先のお楽しみ☆)


ふう太もぽよちゃんも小さい頃は本当に手のかかる大変な子どもでした。

子育てはいつも試行錯誤、怒ってしまって後から後悔😢

でも怒ってしまっても、それ以上に笑わせようと思いながら必死にやってきました。

大変でしたが、幼稚園の先生にもたくさん支えてもらって、二人とも楽しい幼少期を過ごせたんじゃないかなと思います。

決してお利口さんタイプではなかったけれど、いつも無邪気で明るい表情をしていること、屈託のない自然な笑顔が出せていることが密かな自慢でした。

発達の専門家の先生が幼稚園に観察にきてくださったとき、ぽよちゃんの様子をみて


と言ってくれたのは、私にとってなにより嬉しい褒め言葉でした。


黒柳さんのトモエ学園時代は、最高に楽しい毎日だったそうです。

日常が楽しいって、本当に幸せなことだと思います。

イベントの特別な思い出ももちろん素敵なものです。

でも、何気ない毎日を安心して過ごせて、楽しくて満たされた笑顔があること。

それこそ、とても恵まれたことに違いないし、とても貴重な体験なんだろうと思うのです。

そんな日々で
先生や友達、家族、いろんな人との関係のなかで人を信じる気持ちが育ち、

生きてるのってなかなか楽しいな♪

自分にはこんないいところがある♪

困ったときは誰かを頼っても大丈夫!

そういった、人格形成の土台になる部分が育つのではないでしょうか。


たとえ日常の細かな一つ一つの出来事は忘れてしまったとしても、
きっとその経験で心は育っているはずです。

そして、心の奥にあったかいものが残っていれば、その後の人生も前を向いて生きていけるんじゃないかなと思うのです。

私もトモエ学園や幼稚園の先生たちを見習って、ふう太やぽよちゃんの心が楽しい温かいものでいっぱいになるようにサポートしていきたいです。


~トットちゃんから考える子ども時代の大切さ 《完》~

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