その子に合う場所はどこなのか②

前回の続きです。

支援学校へ移る子

別の知り合いのお子さんは、普通級に入学したものの先生の指示が聞けず叱られてしまったそうですが、調べてみたら発達の遅れが見つかり、支援学校へ転校しました。

この子も周りからは気づかれにくいタイプで、学校の先生にも理解されず、普通級では適切な指導が受けられませんでした。

現在は支援学校なので、先生たちがしっかりと対応してくれるそうです。

支援学校からきた子

反対に、支援学校からふう太のクラスに転入してきた子もいます。

本人と少し話をしたことがあるのですが、受け答えはしっかりしているし、落ちついているし、とても大人っぽい印象を受けるお子さんでした。

普通級に在籍ですが、クラスにはほぼ顔は出さず、通級にときどき来ています。
ふう太は通級でその子といっしょなので、

ふう太
ふう太

今日は〇〇君来たんだ!

マイクラの話で盛り上がったよ~♪

と楽しそうにしています。

そのお子さんは転入前まで支援学校にいたので、それまで学んできた内容が普通級とは全く違います。
だから、学習は追いついていないようですし、大きな声も苦手で通常級の授業にも行事にもほとんど不参加です。

でも、その子のお母さんは、

ふう太君も他の友達も、みんな普通に親しげに接してくれてめっちゃくちゃ嬉しい!!

とおっしゃっているそうです。

私も嬉しいです😊

支援学校から普通級への転入は珍しく感じましたが、その子にとっては良い選択だったのだろうなと思います。

普通級から支援学校で移った子と、反対に、支援学校から普通級に移った子。
みんな、それぞれに合った選択をして、自分に最適な場所を見つけているんですね。

実は留年していたぽよちゃん

うちのぽよちゃんも、現在は通級を利用しながら普通級に在籍していますが、何を隠そう、彼女は留年経験者です!

といっても、幼稚園時代の話ですが😋

ぽよちゃんは4年保育だったので、2才8ヶ月くらいで幼稚園に通い始めました。

2才児クラスは、みんなまだまだ小さくて、保育が始まった当初は朝から降園時間までずっと誰かが泣いているなんて当たり前の、わちゃわちゃした状態でした。

でも、1ヶ月、2ヶ月と経つうちに子どもたちも園生活に順応してきて、2学期ころにはかなり落ちつくんですね。

しかし!
ぽよちゃんが落ちつくことはありませんでした😅

いつまでたっても泣きは激しいし、集団行動もいまいちだし…💦



そしてついに、えらい先生から

エライ先生
エライ先生

2才児クラスには補助の先生がたくさん入るので、いまはまったく問題ありません。

でも、来年年少さんに上がると担任1人でクラスをまわしていかないといけない。

そのときに、ぽよちゃんがまだこんな感じだと、クラス運営が厳しいです💦

と告げられてしまったのです。

先生のおっしゃるとおりだと思いました。

クラスがまわらなくなっちゃうんだろな、わかる~💦

というわけで、年度末までぽよちゃんの成長度合いをよ~く観察したうえで、やっぱり進級はきびしいな、留年しましょ。という運びになったのでした。


結果、留年してみてどうだったかというと、

とてもよかった!!

『留年』という言葉には、一般的にポジティブなイメージはありませんよね。

でも、ぽよちゃんの留年は実際ポジティブな留年でした。

ぽよちゃんが落ち着かないまま進級すると、年少のクラス担任の先生が困る

これが、たしかに留年の大きな理由のひとつではありました。

でも、他にも理由はあって、
ぽよちゃん自身の成長のことを考えても、

頑張りすぎてぽよちゃん自身がキツくなってしまわないように、ゆったりペースで成長していける。

子どもの成長ペースはそれぞれ違って当たり前なのだから、無理にまわりに合わせて進級してギリギリの毎日を過ごす必要はない。

ぽよちゃんペースで、スモールステップで一つ一つ進んでいったほうが、卒園時には伸びが大きいのではないか。

(先生自身、今まで留年して成長した子や、進級したもののまわりについていけずしんどそうだった子を何人も見てきたらしい。)

これらも大きな理由でした。

そして、留年は大正解だったと思っています。

ぽよちゃん本人は留年したことに気づかず、
毎日いきいきと楽しく過ごしておりました。

きらきらした目をしていて、いつだって自信に満ち溢れてましたよ✨


2才児クラスに2年いて、その後年少さんへ、そして最終学年で元の学年に戻りました。

卒園時には、同い年の子達のなかで悪目立ちするようなことはなくなっていました。

ちなみに、彼女は自分が留年していたことに未だ気づいていません(笑)



(つづく)

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