前回の続きです。
すっばらしく素敵な担任の先生なのに、
『先生からひどいことを言われた💦先生こわい~💦』と言ったぽよちゃんの訴えは、大いなる勘違いだったとわかったところまでお話ししました。
先生との距離と信頼関係
さてさて、そんな出来事があったのですが、
今回は、ぽよちゃんから『先生ひどい!』の訴えを聞いても、あまり慌てずに対応することができました。
これは、日頃から先生との距離が近かったことがよかったんだなぁと感じました。
ぽよちゃんの通う小学校は、全児童80名程度の小規模校です。
そのためか、学校の雰囲気がゆったりしていて、先生方も穏やかな方が多く、アットホーム。
用事があって学校へ行くと担任じゃない先生でも気さくに話しかけてくれたりしますし、喋ったことのない先生もにこやかに挨拶してくれます。
受け持ちじゃなくても全児童の顔と名前はもちろん、保護者の顔もけっこう覚えてもらえます。
登下校時は昇降口まで出てきてくれる先生も多く、こちらから先生と関わろうとすれば簡単に距離を縮めることができるんです。
先生と普段から子どもの話やたわいない話などをしていると、先生に対し安心感が生まれ、親近感がわきます。
ちょっとしたことでも気軽に相談しやすくなり、そこでまた信頼できるようになっていきます。
こうして生まれた好循環のおかげで、子どもの小学校は私にとっても居心地のいい場所になりました。
先生たちには敬意をもって接しますが、子育てのパートナー感があるんです。
ぽよちゃんの先生とほとんど話したことがなかったら、疑心暗鬼になり、なんだかキツい先生だなと先入観を持ってしまったかもしれません。
普段から先生と接していてお人柄を知っていたからこそ、ぽよちゃんの訴えを
ん?
なんかおかしいな?
と感じ、先生に直接
すみません、うちのぽよがこ~~んなこと言ってまして~💦
いや、なんかの間違いじゃないの?とは思ったんですけど~💦
すみませんねぇ💦
と話すことができたんだと思います。
よく知らない先生に向かってケチつけるようなこと、なかなか言えませんもの。
(本当に人間としてひどい先生だった場合は、また別の話になりますが…)
先生たちは忙しい!でも…
教員不足の問題が叫ばれて久しいです。
ブラックな職場だという話もよく耳にします。
お忙しい先生に話をする時間をとってもらうことは気が引けるものです。
でも、話をしないことにはなかなか距離が縮まらず、信頼関係を築くのは難しく感じます。
このあたり、多くの保護者の悩みどころかもしれません。
ですがこれ、保護者だけではなく、余裕さえあればもっと保護者の声を聞きたいと考えている先生も、実は多いのでは…?
私の関わった先生たちは、『保護者と連絡を取り合って、一緒に子どものことを考えていきたい!』と言ってくださる方がほとんどでした。
でも、兄のふう太が3年生の夏まで通っていた1学年100人超えの学校では、ふう太が毎日のように殴られる蹴られるのトラブルだらけだった時でも、担任の先生はいつもてんてこ舞いで、ろくに対応をしてもらえませんでした。
決してその先生が良くなかったと言いたいわけではないのです。
やはり先生たちの労働環境を整えることが、子どもの学校での過ごしやすさに直結するんだろうなと思うのです。
そして、親も先生とコミュニケーションを普段からとることができ、先生がどんな人なのかわかっていれば、子どもが先生の愚痴を口にしたときも慌てずにどう対応するか考えやすくなるのではないでしょうか。
ぽよちゃんとふう太は今とてもラッキーな小学校に通えています。
でも、これがラッキーなのではなくて、当たり前になってほしい。
もちろん、いろんな先生いろんな子どもがいるので、小規模校なら余裕があるから万事OK!なんて単純にいくわけではありません。
でも、それにしたってあまりにも多忙を極める先生たちは、保護者とのんびり話をしている暇などないでしょうし…
日本中の小学校が、先生たちにとって働きやすく、子どもたちにとっても心地よく安心な場所になるのは、いつのことなんでしょう。
そのために一保護者レベルでできることって何かあるんでしょうか…?
先生に余裕があって、子どもだけでなく保護者とも信頼関係が築ければ、何か困った時に気軽に相談しやすいだろうになぁ。
そうしたら、子育てが少し楽になる人もたくさんいそうな気がするのに…
ぽよちゃんの思いがけない愚痴から、いろいろと考えこんでしまったのでした。
~ 子どもが先生の愚痴を言ってきた! 《完》 ~