ふう太とぽよちゃんの通っていた幼稚園では、毎年お誕生日カードがもらえました。
それは担任の先生お手製のカードで、子どもの手形や足形が押してあり、そのときの好きな食べ物や遊び、大きくなったら何になりたいかなど、子どもにインタビューした内容を可愛らしくまとめたものでした。
とても可愛いし記念になるし、今でも大切にしまってあります。
ふう太が年少さんの時、はじめていただいたカードの『大きくなったらなりたいもの』のところには
小さい頃のふう太は、それはそれは手のかかる子でした。
出かけても手をつないで歩くということすら難しく、どこかへ走っていってしまう。
公園の砂場では他の子とおもちゃの取り合いをするので、疲れ果てた私はよく人気のない公園を選んで遊ばせていました。
言い聞かせても、素直に返事はするものの、言われたことをすぐに忘れてしまうし。
指示や禁止の声かけは、なんとなく聞こえてはいても脳みそまでしっかり届いていない。
そのため、赤ちゃんの時期を過ぎても常に見張っているような感じがありました。
年少さんの頃もまだまだ大変で、1歳のぽよちゃんも抱え、気持ちに余裕が持てず子育てはいきづまり気味
ふう太ともめたり、怒ってしまったりして、あとから落ち込むことも多くあったのです。
そんな時にこのカード
『おかあさんみたいにやさしくなりたい』
涙が出そうでした。
この子は、私のことを優しいと思ってくれるのか
なんて心の優しい子なんだろう
優しいと思ってくれるならなおのこと優しいお母さんにならなきゃ!
そう思いました。
嬉しかったし、日々の苦労なんて吹っ飛んじゃいましたね。
さて、次の年
年中さんになったふう太は、お誕生日にまたカードをいただいて帰ってきました。
今度は何がかいてあるのかな~♪
わくわくしながらカードを開くと
子どもらしくてたいへんよろしい!!