移動教室に行けなかった話④

前回の続きです。

移動教室2日前の夜に体調をくずしてしまったふう太。

移動教室では出発式の言葉や、宿の方への挨拶の言葉、宿でのレクリエーション係など、いろいろと役割分担があります。

これも少人数ならではかもしれませんが、全員がいくつもの役割を持っていました。

『おれが行けなかったらみんなに迷惑かけちゃう💦』

そう言って焦るふう太を

『とりあえず今日は早く寝よう!熱も咳もないし、一晩ぐっすり寝たら元気になるかもしれないし!ね!』

となだめ、その晩は早く寝かせました。

でも次の朝、ふう太は相変わらず頭痛と倦怠感・食欲不振を訴え、学校を休むことに・・・

そして前日の夜の時点で、ふう太は相変わらず風邪症状はないものの頭痛や倦怠感はそのまま・・・

明日には良くなってるかも!と一縷の望みをかけて眠りにつきましたが、当日の朝になってもやはり食欲もなく元気のないふう太。


こうなっては移動教室は諦めるよりほかありませんでした。



移動教室前日、夫は『もし参加できなかったら、日帰りだけど家族で日光行こうよ。』と、私に提案してくれていました。

なるほど!
そりゃあいい!

2泊3日の行程にはかなわなくても、東照宮や江戸村など特に行きたい場所を回れば、残念な気持ちも和らぐでしょう。

その提案をふう太に伝えると、表情が大分明るくなりました。

そして、移動教室には2日めからの途中参加もできることも伝えると、今度は表情が曇りました・・・。


移動教室初日の午後には、体調もかなり良くなりましたが、途中参加する気はなさそうでした。



結局のところ、ふう太は移動教室に行きたくなかったのでしょうね。

というより、夜が憂鬱でたまらないモヤモヤをどうしても自分のなかで処理しきれず、行きたい気持ちと行きたくない気持ちがごっちゃごちゃになってしまった結果、体調を崩してしまったのだと思います。



これまでも、ふう太は精神的に大きな負荷がかかると体調を崩すことがありました。

いちばん深刻だったのは、また別記事に書く予定ですが、1年生の頃。

クラスにものすごーく手の出るタイプの男の子がいて、その子と相性のよくなかったふう太は、毎日のように殴られたり蹴られたりしていたことがあり、学校へ行けなくなりそうでした。

当時ふう太に出ていた症状は、頭痛・腹痛・下痢・食欲不振・倦怠感・・・そんなところです。

今回のふう太の様子は、1年生の頃と酷似していました。


『夜やだな~・・・』と、そりゃあ何度も言っていましたが、体調崩すほど嫌だったのか・・・

最終的にぐうの音も出ない正論を吐いて、全然寄り添えなかったな・・・

楽しみにしていた部分もたくさんあったのに、行かせてやれなかった。

もっと前から担任の先生や保健の先生にも相談すればよかったかな・・・

もう少し上手いやりようがあったんじゃないか・・・



別に移動教室に行かれなかったからって、人生に致命的なダメージを負うわけではありません。

でも、私の対応次第では行けたかもしれないと思うと、とても悔いの残る思い出になってしまいました。


(つづく)

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