困った子①

みなさんのまわりに困った子はいますか?

乱暴、なんだか意地悪、非常識に図々しい、遊びにきてもルールを守らない、などなど…

うちの子たち、最近は大分落ちつきましたが、幼稚園時代はいわゆる”困った子”だったかもしれません。

本当に落ちつきなくて、集団行動が苦手でしたし…

(最近はどうだろな?先生から、そこまで言われないんだけどな…?)

今回は”困った子”と言われる子たちについて考えたことを書きます。

まわりへのカミングアウト、する?しない?

ふう太は年長さんの秋頃に発達障害(神経発達症)の診断を受けました。

幼稚園の先生には診断書を見せて詳しく伝えましたが、ママ友にはほぼ伝えず、ふう太が赤ちゃんの頃から付き合いのあるごく親しい友人一人にしか知らせませんでした。

なぜか?

その頃、発達障害は大分認知されるようになってきてはいましたが、当事者や興味をもって自分で調べた人でないと、なかなか正しい知識は持ちにくいと感じていました。

たとえば自閉症。

読んで字のごとく、殻に閉じこもるように自分を閉じている、他者に興味を持たず人と関わろうとしないイメージをお持ちの方もいるかと思いますが、その反対のタイプの自閉症もあります。

人との関わりが大好きだけれど、いい距離感で接することができず、相手を不快にさせてしまうケースもあります。
(うちはこっち寄りです😅)


幼稚園でオープンにしてしまうと、同じクラスの保護者だけでなく、私のよく知らない保護者にまで『ふう太くんは発達障害なんだって』と噂がひろがるかもしれません。

そこで『発達障害』という言葉だけが一人歩きしてしまうこと、
その中身をよく知らないが故の(先ほどの自閉症の例のような)悪意のない偏見を持たれてしまい、ふう太を色眼鏡で見られてしまうこと、
そういうのが嫌で、保護者へのカミングアウトは控えたのです。


一方で、ぽよちゃんは2歳児クラスから幼稚園に通っていた(4年保育だった)のですが、年少クラスに上がった時、春の保護者会でカミングアウトしました。

こちらは、問題行動が目立つタイプでしたし、幼稚園生にして留年していたので😋クラスの保護者さんたちに伝えて理解してもらったほうが良い関係を築けると考えたからでした。


ぽよちゃんは、ふう太に比べて診断がついたのが早かったというのも理由の一つではありましたが、まさにケースバイケースでした。

さいごの保護者会でお願いしたこと

ふう太の卒園式の前日、幼稚園さいごの保護者会がありました。

一人ずつ順番に、思い出や感謝の言葉を述べていくのですが、わたしはそこでふう太の発達障害をカミングアウトしました。

なぜ最後の最後でカミングアウトしたのか?

それは、どうしても伝えたいことがあったからでした。


ふう太は発達障害との診断を受けて、幼稚園でもいろいろと手のかかる部分があったとは思うけれど、先生にもお友達にも恵まれて、3年間で大分成長できたこと。

それも、楽しく成長できたこと。

他者への信頼感が育ったのはまわりのみんなのおかげで、本当に感謝していること。

そういうことを一通り話した上で、次のようなことを伝えました。

これから、ふう太もみんなも小学校にあがって、またたくさんの新しい出会いがあります。

なかにはあの子乱暴だなぁとか、
なんか意地悪!とか、
ずいぶんと自分勝手💢とか、
困った子もいるでしょう。

そういう子って、もしかしたら何か事情があるのかもしれません。
もちろん何もないかもしれないけど…

発達面で何か抱えているのかもしれないし、
家庭で辛いことがあるのかもしれない。

事情があれば許されるってわけではないです。

けれど、本人も困っているのかもしれない。

そしてそれは、本人の手に負えるようなことではなくて、
本当は親やまわりの大人が支えなければならないのに、
助けてもらえずにもがいているのかもしれない。

そういう子って、どんなにしんどいことでしょう。

自分ではどうしようもないのに、親や先生から怒られてばかり。

友達とも上手くいかない。

気持ちが荒んでくる。

これでは改善のしようがありません。



だから、これから先みなさんが”困った子”に出会ったとき、
その子から何か嫌なことをされたとき、
先生に相談して対策を練るのはもちろんですが、
もしかしたら、その子も何か事情があるのかな…?と、どうか少しでも考えてくれたら、と思います。

その子のために何かしなければならないわけではありません。
でも、あの子も何か困っているのかもしれないという視点をちょっとだけ持ってもらえたら、私はとても嬉しいです。

こんなぐあいに話をして、ささやかなお願いをしました。

保護者会のあと、園庭で遊ぶふう太。
私の話、押しつけがましくなかったかな…?迷惑かける側の言い分だと感じる人もいたかもな…
なんてぼんやり考えながらふう太を眺めていると、何人かの保護者が声をかけてくれました。

お話、すごくよかったです!

考えさせられました!

ほとんど話したことのない保護者の方もいました。

伝わった人がいたんだと思うと、じ~んとしました。
緊張したけど、話してみてよかったなぁと😊


(つづく)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA