ショッキング心理士さん②

前回の続きです。

自由奔放すぎる3才のふう太に困り果て、保健センターの心理士さんとの面談にこぎ着けたほげ子。

しかし、ほぼ指示が通らず困った行動をくり返すふう太に対し、心理士さんは
『ふう君は赤ちゃんだね~』と言い、それを聞いた私は目が点に・・・


なぜ心理士さんは『ふう君は赤ちゃんだね』と口にしたのでしょう?

何のためにふう太にむかって『あなたは赤ちゃんだ』と伝えたのでしょう?

子育て相談担当の心理士という専門職の立場で、言うことを聞かない幼児に対し『あなたは赤ちゃんだ』と自尊心を傷つけるような言い方をすることは、何かしらの効果をねらってのことだったのでしょうか?

3才には3才なりのプライドがあると思います。

それを聞いたふう太が


と思うとでも??

そこまで考えての発言ではなかったのでしょうね。
思い通りにならない苛立ちがポロッと出ただけ、そんな印象を受けました。

これを言ったのが親ならわかるんです。

毎日子どもと接していて、手を焼いて、ついつい口調がきつくなってしまうなんてことは、大抵の親ならあるのではないかと思います。
私自身も(あ、きつい言い方しちゃったな・・・💦)と反省することはしょっちゅうです。

でも、心理士さんですよ。

市の子育て相談担当の心理士さんです。

子育てに悩んで、行き詰まって、藁にもすがる思いで電話をかけて、助けてほしくて面談に来る親たちの相談にのってくれる心理士さんです。

場合によっちゃ最後の砦かもしれない、そんな立場のはずの人が、子どものプライドをへし折り、なんとか頑張ろうとしている親の気持ちも根こそぎ奪っていくような発言をするのは、私にはとうてい理解できません。

ふう太がひどく落ち着かない状況で、なんとか話をして得たアドバイスは


でした・・・。

抽象的すぎるアドバイスです。

『環境を整えるというのは、具体的にどういうことですか?』と、当然質問しました。
すると、


との答えが返ってきました。

たしかにその当時、1日のテレビ視聴時間は合計4時間を超えてしまっていたでしょうか。
ちょっと見せすぎだよな・・・と気になってはいましたが、朝や夕方の家事で忙しい時間帯にEテレのお世話になるだけで4時間くらいにはなってしまい、なかなかテレビ時間を減らすのが難しかったのです。

外遊びは、まあまあしていたんじゃなかったかな・・・

心理士さんの話は、こんな感じでした

『テレビつけておくとご飯作ったりできるし、よくわかるんですけどね、でも2時間以内にしたほうがいいかなぁ。

その分なるべくたくさん遊んであげて。

あ、下のお子さんまだ赤ちゃんですもんね。

だから、すごーく忙しいのわかるんですよ!

でもね、無理を承知で言うんです。

テレビ減らして、子どもと過ごす時間を増やす。

無理は承知なんです!』

う~~ん・・・・

無理は承知、無理は承知と繰り返しながら、無理な助言をくださるこの人は、私に一体どうしろと言いたいんだろうなぁ。

実際問題無理なのはわかってるけど!お母さんの気持ちわかるけど!教科書的にはこうなんですよ!と伝えたいんだろうか・・・
何のために・・・?

理想と現実はちがいます。
なかなか教科書通りにはいきません。
そこで、さあどうしようか?と一緒に考えるところまでしてくれないのなら、わざわざ心理士さんに会いに来なくても、ネットや育児書でじゅうぶんなわけで・・・

なんかもう、これ以上話しても実りがないどころか、精神的にダメージを負うだけだなと思っていると、面談時間の終了を告げられました。

『次回はまた半年後くらいに面談しましょうか♪』だそうです・・・

この日の面談での収穫は、療育センターのパンフレットをもらったことと、”児童心理専門の心理士さん”とはいっても子どもへの対応が上手とは限らないと知ったことでした。

~つづく~

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